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> PhotoICカプラ使用上のご注意
ディレーティングは、信頼性設計上において必要不可欠なものであり、製品寿命にかかわる重大な要素になります。本製品の使用条件(使用温度、電流、電圧等)が、絶対最大定格以内での使用においても、高負荷(高温、高湿、高電流、高電圧等)で連続して使用される場合は、信頼性が著しく低下するおそれがありますので、絶対最大定格に対して十分なディレーティングを取り、実機にてご確認のうえご使用ください。
端子の接続につきましては、カタログや仕様書の端子結線図をご確認のうえ、正しく接続してください。端子間を短絡、もしくは誤った接続をされた状態でカプラが通電されますと、内部ICの破壊・予期せぬ誤動作・異常発熱・発火などの原因となるおそれがありますので、ご注意ください。
発振防止用としてVcc-GND間に0.1 μFのバイパスコンデンサを端子から10 mm以内の位置に取り付けてください。コンデンサの無い場合には、伝達の遅延など正常な動作をしない場合があります。
一般に静電破壊とよばれる現象で各種の要因にて発生する静電気がカプラの各端子に接触時放電し、素子内部を破壊させる現象です。
ご採用にあたりまして以下の注意事項にご留意いただき、静電気対策を実施してください。
電源投入時は内部回路安定のためカプラに流れる電流が変化しますのでご注意ください。
はんだ付け推奨条件
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T1=150~180°C |
上記以外のはんだ付け方法(VPS、ホットエアー加熱、ホットプレート加熱、レーザー加熱、パルスヒーター加熱など)については、リレーに与える影響が異なりますので、実機にてご確認のうえご使用ください。
こて先温度: 350°C以下
はんだごて: 30~60 W
はんだ時間: 3秒以内
はんだフラックスなどの洗浄は、有機溶剤による浸漬洗浄をおすすめします。やむを得ず超音波洗浄をおこなわれる場合は下記条件内とし、事前に不具合発生のないことを実使用状態において十分にご確認のうえ、ご採用いただくようお願いいたします。
・ | 周波数 | : | 27~29 kHz |
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・ | 超音波出力 | : | 0.25 W/cm2以下 * |
・ | 洗浄時間 | : | 30秒以下 |
・ | 使用溶剤 | : | アサヒクリンAK-225 |
・ | その他 | : | プリント配線基板や素子が超音波振動子と直接接触しないよう、溶液中の浮遊した状態でおこなってください。 |
* 超音波洗浄槽の単位面積(底面積)に対する超音波出力をあらわします。
周囲雰囲気が高温多湿下で温度が高温から低温に急変するとき、または低温中から高温多湿中へ急に移したとき、水蒸気が凝縮しカプラに水滴が付着する現象をいいます。結露により水分が付着した場合、絶縁劣化などの不具合の原因になります。結露による不具合は保証いたしかねます。
搭載されている機器の熱引き現象により製品内部の冷却が加速され、結露を促進させることがありますので、実使用状態における最悪条件での評価をお願いいたします。
(特に製品近傍に高発熱体がある場合は注意が必要です。)