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> PhotoMOSリレー 使用上のご注意
ディレーティングは、信頼性設計上において必要不可欠なものであり、製品寿命にかかわる重大な要素になります。
本製品の使用条件 (使用温度、電流、電圧など) が、絶対最大定格以内での使用においても、高負荷 (高温、高湿、高電流、高電圧など) で連続して使用される場合は、信頼性が著しく低下するおそれがありますので、絶対最大定格に対して十分なディレーティングを取り、実機にてご確認のうえご使用ください。
また、用途の如何にかかわらず、人命ならびに財産に多大の影響が予測され、高い安全性が求められる機器に使用されるときは、保護回路や冗長回路などの二重回路を設けて機器の安全性を図ると同時に、安全性テストの実施をお願いいたします。
各端子の電圧・電流値が絶対最大定格を超えた場合、過電圧・過電流により内部素子の劣化が起こります。著しい場合には配線の溶断やシリコンP/N接合部の破壊に至ることもあります。
したがって、ご採用にあたっては最大定格値は瞬時といえども超えることのないように設計してください。
入力電圧の上昇率および下降率dv/dtは、100mV/ms以上でご使用ください。
本製品の発振回路および制御回路は、外部からの誘導のノイズ、サージ、静電気などで破壊するおそれがあります。ノイズ耐量や発振回路動作時の周辺回路への影響などにおきましては、実機にて十分ご確認のうえ、システム上の対策を実施してご使用ください。
一般に静電破壊とよばれる現象で各種の要因にて発生する静電気がリレーの各端子に接触時放電し、素子内部を破壊させる現象です。
ご採用にあたりまして以下の注意事項にご留意いただき、静電気対策を実施してください。
3番端子はリレー内部回路に使用しておりますので、A,B,C接続とも外部回路を接続しないでください。 (6pin)
リレー通電中に入出力端子間を短絡すると内部ICが破壊することがありますのでご注意ください。
入力端子に逆方向サージ電圧が加わる場合は、入力端子と逆並列にダイオードを接続し、入力端子に逆耐圧以上の逆電圧を印加しないでください。
その代表的な回路例を下記に示します。
1. 6pin | |
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2. パワータイプ | |
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入力端子に逆方向電圧が加わる場合は、入力端子と逆並列にショットキーバリアダイオードなどを接続し、入力端子に逆耐圧以上の逆電圧を印加しないでください。
その代表的な回路例を下記に示します。
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各商品の推奨動作条件をご参照お願いいたします。
また、これらの条件はご使用環境の影響を受けますので、その他項目も合わせてご確認お願いいたします。
LED電流は下記の範囲内にてご使用ください。
(※使用周囲温度の上限が85°Cを越える設定の製品については、各カタログの参考データをご確認ください。)
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AQV209G, APV1111GV, APV3111GVの場合 | |
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入力側の電源にリップルがある場合は、次のことに注意して使用してください。
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1. 6pin | |
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2. パワータイプ | |
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3. CCタイプ | |
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本製品は容量絶縁方式の半導体リレーです。そのため、出力側の波形が時間軸に対して変動する交流波形や脈流波形の場合、本製品の動作が影響を受けたり、周辺回路に影響を与えることがあります。実機にて実使用条件で十分ご確認の上、ご使用ください。
入出力間に連続DCバイアスが印加されるような場合、出力側スイッチング素子のMOSFETが耐圧劣化することがありますので、必ず実機にてご確認の上ご使用ください。
MOSFETの耐圧劣化の発生が懸念される回路例を下記に示します。
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入出力間を接続してお使いになられる場合、期待される性能が得られないことがありますので、必ず実機にてご確認のうえご使用ください。リレー特性への影響が懸念される回路例を下記に示します。
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はんだフラックスなどの洗浄は、有機溶剤による浸漬洗浄をおすすめします。やむを得ず超音波洗浄を行われる場合は下記条件内とし、事前に不具合発生のないことを実使用状態において十分にご確認のうえ、ご採用いただくようお願いいたします。
注) 超音波洗浄槽の単位面積 (底面積) に対する超音波出力をあらわします。
※高耐電圧タイプおよびSSOP、SON、TSONパッケージは除く
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1. IRS法 (リフロー) (推奨条件 リフロー回数: 2回以下、測定箇所: 端子はんだ付け部)
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T1=150~180°C
T2=230°C
T3=240~250°C ※
t1=60~120秒
t2=30秒以内
t3=10秒以内
※ SON、VSSOP、TSONタイプは240°C~245°C
2.その他表面実装はんだ付け方式
上記以外のはんだ付け方法 (VPS、ホットエアー加熱、ホットプレート加熱、レーザー加熱、パルスヒーター加熱など) については、リレーに与える影響が異なりますので、実機にてご確認のうえご使用ください。
3.はんだごて法
コテ先温度: 350~400°C
はんだごて: 30~60W
はんだ時間: 3秒以内
1. DWS方式 (推奨条件 回数: 1回、測定箇所: 端子はんだ付け部温度*1)
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T1=120°C
T2=260°C以内
t1=60秒以内
t2+t3=5秒以内
*1 はんだ温度 260°C以内
2.その他浸漬はんだ付け方式 (推奨回数: 1回)
予備加熱: 120°C以下 120秒以下, 測定箇所: 端子はんだ付け部
はんだ付け: 260°C以下 10秒以下, 測定箇所: はんだ温度
3.はんだごて法
コテ先温度: 350~400°C
はんだごて: 30~60W
はんだ時間: 3秒以内
VSSOPタイプは、下図に示すようにパッケージ側面に入力側および出力側フレームの一部が露出する構造となっておりますので、ご採用にあたりまして以下の注意事項にご留意いただくようお願いいたします。
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本品同士を近接取り付けする場合や、本品周辺に発熱部品を配置される場合、通電時の内部素子の発熱による周囲温度の上昇や、熱の相互干渉により異常発熱することがあります。リレーの配置や使用条件によって温度上昇の度合いが異なりますので、実使用状態における最悪条件にてご確認のうえ、負荷電流を低減してお使いください。
吸湿した状態ではんだ実装時の熱ストレスを加えると水分が気化、膨張し、パッケージ内部の応力が増大し、パッケージ表面に膨れやクラックなどが起こる場合があります。本品は湿度に敏感であるため防湿密封包装しておりますが、保管の際には以下の点にご注意ください。
● 防湿密封包装パック開封後は、すみやかにご使用ください。
(0~45°C, 70% RH 以下の環境下で 30 日以内にご使用ください)
● 防湿密封包装の開封後、長期保管される場合は、シリカゲルを入れた防湿袋などでの防湿包装で保管してください。 (90 日以内にご使用ください。)
周囲雰囲気が高温多湿下で温度が高温から低温に急変するとき、または低温中から高温多湿中へ急に移したとき、水蒸気が凝縮しリレーに水滴が付着する現象をいいます。結露により水分が付着した場合、絶縁劣化などの不具合の原因になります。結露による不具合は保証いたしかねます。
搭載されている機器の熱引き現象により、結露を促進させることがありますので、実使用状態における最悪条件での評価をお願いいたします。 (特に製品近傍に高発熱体がある場合は注意が必要です。)
本製品は出力端子間距離が短いため、基板実装後に出力端子間付近に異物が付着した場合、リークパスが形成されます。リークパスにより、漏れ電流が増加して貴社製品の動作不良を引き起こすだけでなく、異常発熱や短絡の原因となって貴社製品が破壊されます。
絶対最大定格の負荷電圧は、本製品単体で保証しておりますが、本製品をご使用いただく際は、異物付着対策と、実使用状態における最悪条件での評価を確実に行ってください。
※各図をクリックすると拡大図が開きます。
* は英数字をあらわします。
リレーは下図において、1番端子がストッパーBの方向となるようにスティック包装されております。プリント板実装時リレーの方向性にご注意ください。
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短絡保護機能は回路への過電流保護を目的としていますので、突入電流やノイズについても過電流として検知し、出力電流を遮断、オフ状態を保持することがあります。そのため、負荷電流は突入電流やノイズを含め、最大負荷電流以下としてください。また、内部ICの動作を安定させるため、入力電流は5mA以上 (ラッチタイプ) 、10mA (ノンラッチタイプ) を確保してください。
外付けのMOSFETをソース端子共通で2個接続させる場合、動作復帰時に発振する場合がありますので、MOSFETのゲート端子ともう一方のMOSFETのゲート端子間に100~1kΩの抵抗を挿入してください。
その代表的な回路例を下図に示します。
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リレーの動作・復帰時の入力LED電流は、瞬時に上昇・下降させてご使用ください。
入力電圧の上昇率および下降率dv/dtは、100mV/s以上でご使用ください。
商品の選定の際には、以下の一覧表をご参照ください。
タイプ | 品番 | 絶対最大定格 | 推奨使用負荷電圧 | |
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負荷電圧 | 負荷電流 | |||
DC専用 | AQZ102 | DC 60 V | DC 4.0 A | DC 5, 12, 24 V |
AQZ105 | DC 100 V | DC 2.6 A | DC 48 V | |
AQZ107 | DC 200 V | DC 1.3 A | DC 100 V | |
AQZ104 | DC 400 V | DC 0.7 A | DC 200 V | |
AC/DC兼用 | AQZ202 | ピークAC, DC 60 V | ピークAC, DC 3.0 A | AC 12 V DC 5, 12, 24 V |
AQZ205 | ピークAC, DC 100 V | ピークAC, DC 2.0 A | AC 24 V DC 48 V |
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AQZ207 | ピークAC, DC 200 V | ピークAC, DC 1.0 A | AC 48 V DC 100 V |
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AQZ204 | ピークAC, DC 400 V | ピークAC, DC 0.5 A | AC 120 V DC 200 V |
タイプ | 品番 | 絶対最大定格 | 推奨使用負荷電圧 | |
---|---|---|---|---|
負荷電圧 | 負荷電流 | |||
AC/DC兼用 | AQZ404 | ピークAC, DC 400 V | ピークAC, DC 0.5 A | AC 100 V DC 200 V |
タイプ | 品番 | 絶対最大定格 | 推奨使負荷電圧 | |
---|---|---|---|---|
負荷電圧 | 負荷電流 | |||
DC専用 | AQZ102D | DC 60 V | DC 3.6 A | DC 5, 12, 24 V |
AQZ105D | DC 100 V | DC 2.3 A | DC 48 V | |
AQZ107D | DC 200 V | DC 1.1 A | DC 100 V | |
AQZ104D | DC 400 V | DC 0.6 A | DC 200 V | |
AC/DC兼用 | AQZ202D | ピークAC,DC 60 V | ピークAC,DC 2.7 A | AC 12 V DC 5, 12, 24 V |
AQZ205D | ピークAC, DC 100 V | ピークAC, DC 1.8 A | AC 24 V DC 48 V |
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AQZ207D | ピークAC, DC 200 V | ピークAC, DC 0.9 A | AC 48 V DC 100 V |
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AQZ204D | ピークAC, DC 400 V | ピークAC, DC 0.45 A | AC 120 V DC 200 V |
タイプ | 品番 | 絶対最大定格 | 推奨使用負荷電圧 | |
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負荷電圧 | 負荷電流 | |||
DC専用 | AQZ192 | DC 60 V | DC 10 A | DC 5, 12, 24 V |
AQZ197 | DC 200 V | DC 5 A | DC 100 V | |
AC/DC兼用 | AQZ202G | ピークAC, DC 60 V | ピークAC, DC 6 A | AC 12 V DC 5, 12, 24 V |
AQZ205G | ピークAC, DC 100 V | ピークAC, DC 4 A | AC 24 V DC 48 V |
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AQZ207G | ピークAC, DC 200 V | ピークAC, DC 2 A | AC 48 V DC 100 V |
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AQZ206G2 | ピークAC, DC 600 V | ピークAC, DC 1 A | AC 120, 240 V DC 200, 400 V |