【パナソニック デバイスSUNX商品 および パナソニック デバイスSUNX竜野商品 製造者変更のお知らせ】
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センサの出力に誘導性負荷(例:リレーコイル)を接続して使用すると、自己誘導現象により出力がOFFする際、サージ電圧(逆起電力)が発生します。
このサージ電圧(逆起電力)によりDCタイプセンサの場合は、出力部品(トランジスタ)が破損するおそれがあり、フリー電源タイプ(リレー出力)の場合は、接点の接触不具合が発生する場合があります。
この不具合を防止するために、DCタイプセンサの出力には回路構成部品として、ZD(ツェナーダイオード)が付加されています。
このツェナーダイオードを、その役割から"サージ電圧吸収用ツェナーダイオード"と呼んでいます。
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上記回路図において、赤丸部のZDがサージ電圧吸収用ツェナーダイオードです。 CX-400シリーズNPNトランジスタタイプの場合、ZD(ツェナーダイオード)が2個逆向きに直列接続されていますが、上側のZD(ツェナーダイオード)は役割が違います。 |
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順方向側特性
逆方向側特性
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右図は、CX-400シリーズNPNトランジスタタイプの入・出力回路図です。 このZDがなかった場合、センサ出力(青丸部)の電圧は、サージ電圧により右下部のようになります。 このサージ電圧の値は非常に大きくなり、出力トランジスタ(Tr)のコレクタ(C)-エミッタ(E)の耐電圧を越え、出力が破損するおそれがあります。
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CX-400シリーズ NPNトランジスタタイプ入・出力回路図 |
サージ電圧吸収用ツェナーダイオードが上の「CX-400シリーズ NPNトランジスタタイプ入・出力回路図」のような向きで出力に付加されていると、サージ電圧はツェナーダイオ-ドの逆方向に印加されることになります。 ツェナーダイオードのツェナー電圧の値は、センサの電源電圧範囲のMAX.値(通常、24V+10% = 26.4V)を少し超えた値(例:33V)が選ばれています。 ツェナーダイオードのツェナー電圧が電源電圧MAX.値より小さい値を選ぶと、センサが出力OFFであるにもかかわらず、ツェナーダイオードの逆方向電流(ツェナー電流)によって負荷が動いてしまうことを避けるためです。 |
誘導性負荷の例として、リレーがあります。 しかし、サージ電圧吸収用ツェナーダイオードが内蔵されていないタイプもあり、このタイプを使用する場合には、別途、ユーザ側で保護対策が必要となります。 ユーザ側での保護対策を軽減し、どのような負荷を使用する場合でもセンサ出力が保護されるように、部品のコストはUPしますが、メーカ側としてセンサ出力にサージ電圧保護用ツェナーダイオードを付加しています。 |
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