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スリット

解説

スリットとは?

丸型もしくは角型の穴が開いた板で、透過型光電センサの前面(検出面)に取り付けて使用します。

板の材質は、主に金属(例:ステンレス)です。

一般的にスリットはオプション(別売)であるため、必要な場合のみ透過型光電センサとは別に用意して使用します。
(注:スクリーンファイバのスリットは、ファイバに付属されています。)

小型光電センサ
CX-400シリーズ(透過型)

スリットを利用すると、どんなメリットがあるのか?

投光器から照射された光は、スリットの穴から照射され、穴以外の部分では遮光されます。
また、受光器側ではスリットの穴から受光し、穴以外の部分からは受光しなくなります。
このため、投光量と受光感度が抑えられます。

他の光電センサに対する影響や他の光電センサからの影響(相互干渉)、外乱光による影響を低減することができます。
投光器の光が強すぎて検出物体を透過してしまい、検出できないといった場合にはスリットにより投光量を絞ることで透過しなくなるため、検出可能となります。

有効光芒が狭くなります。

最小検出物体が小さくなり、微小物体の検出が可能となります。
<スリット装着なし>
<投・受光器両側スリット装着>
(注):「最小検出物体」の用語解説も併せてご覧ください。

スリットを装着した場合の検出距離と最小検出物体

下表は、小型光電センサCX-400シリーズ(透過型)にスリットを装着した場合の検出距離と最小検出物体の一覧です。

スリットを装着することにより投光量が絞られるため、検出距離が短くなります。

最小検出物体は、投・受光器両側共スリットを装着した場合、基本的な考え方として次のようになります。

丸型スリットの場合 穴(円)の直径
角型スリットの場合 穴(長方形)のサイズ
品名 型式名 スリット
サイズ
検出距離 最小検出物体
スリット センサ 片側装着時 両側装着時 片側装着時 両側装着時
丸型スリット
(透過型専用)
OS-CX05 CX-411□ ø0.5mm 400mm 20mm ø12mm ø0.5mm
CX-412□ 600mm 30mm
CX-413□ 1,200mm 60mm
OS-CX1 CX-411□ ø1mm 900mm 100mm ø12mm ø1mm
CX-412□ 1.35m 150mm ø1.5mm
CX-413□ 2.7m 300mm
OS-CX2 CX-411□ ø2mm 2m 400mm ø12mm ø2mm
CX-412□ 3m 600mm ø3mm
CX-413□ 6m 1,200mm
角型スリット
(透過型専用)
OS-CX05x6 CX-411□ 0.5×6mm 2m 400mm ø12mm 0.5×6mm
CX-412□ 3m 600mm
CX-413□ 6m 1,200mm
OS-CX1x6 CX-411□ 1×6mm 3m 1m ø12mm 1×6mm
CX-412□ 4.5m 1..5m
CX-413□ 9m 3m
OS-CX2x6 CX-411□ 2×6mm 5m 2m ø12mm 2×6mm
CX-412□ 7.5m 3m
CX-413□ 15m 6m

なぜ、丸型スリットと角型スリットの2種類が用意されているのか?

上記のようにスリットを装着すると投光量が絞られるため、検出距離が短くなります。
以前は丸型スリットのみであり、市場(マーケット)から、『検出距離を確保しつつ、微小物体を検出したい。』という要望が出されてきました。この要望に応えたのが、角型スリットです。

例えば、ø0.5mm丸型スリットと、0.5mm×6㎜の角型スリットをCX-411□の投受光器両側に装着した場合で比較してみます。

ø0.5mm丸型スリット(両側装着) 検出距離:20㎜
最小検出物体:ø0.5㎜
0.5mm×6㎜角型スリット(両側装着) 検出距離:400㎜
最小検出物体:0.5×6㎜

右図のような方向で検出物体が移動する場合、角型スリットの穴(0.5mm×6㎜)の短い辺(0.5mm)を遮ることになり、最小検出物体は0.5mmとなります。
この値は、ø0.5㎜丸型スリットの場合と同じです。

投光器の光はスリットの穴を通して照射されるため、検出距離は穴の"面積"に依存されます。

ø0.5㎜の面積 = 0.25×0.25×π(3.14) ≒ 0.2mm2
0.5mm×6㎜の面積 = 0.5×6 = 3mm2

このように、角型スリットの場合穴の面積が丸型スリットより広くなるため、検出距離が長くなり、かつ、最小検出物体のサイズは丸型スリットと同等です。

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