ターコイズストロークミニスイッチ
ターコイズストロークミニスイッチ使用上の注意
■はんだ付け条件
- スイッチに過大なはんだ熱が加わった場合、スイッチ機能を損なうおそれがございますので、必ず下記条件内にて作業をお願いいたします。
- 手はんだの場合:温調付きはんだごてにて、コテ先温度350°C以下3秒以内に作業を終了し、端子部に力が加わらないようにしてください。(各端子への加熱は1秒以上の間隔を空けて実施ください)
60Wを超えるはんだごてをご使用の場合は、ご相談ください。
■取付け
- [重要] 取付の際は、フォーク端子部の変形による接触信頼性の低下を防止するため、実機に対して垂直な姿勢を保ち、端子部を保持しながら挿入可能な専用治工具を必ず製作しご使用ください。(下図)
- [重要] スイッチ側フォーク端子と実機側端子の接合部における、振動・衝撃・湿度・ガスによる接触信頼性の低下を防ぐために、必ず端子部へシール材を塗布し、スイッチを完全に固定し、端子部を封止してください。(封止無しではご使用できません)
また、シール材の選定に際しては、接触障害に至るおそれがありますので、硫化・酸化・低分子シロキサンガスを発生しないものをご採用いただくとともに、事前に実機での十分なご確認をお願いいたします。
- [重要] 端子接続部の接触信頼性は、相手側の材料・寸法や、スイッチの挿入方法等によって大きく低下するおそれがございます。フォーク端子型をご検討いただく際には、必ず、事前にお問い合わせをお願いいたします。
- リード線型の固定は、平滑面にM3の小ネジを用いて0.29N・m以下のトルクで締め付けてください。
ご使用のネジの種類(ネジ頭径など)やワッシャーの径およびワッシャーご使用の有無によっては、スイッチ樹脂部を変形させるおそれがありますので、実使用状態での締め付け評価をお願いします。
またネジのゆるみ防止のため、接着剤によるロックをおすすめします。ただし、接着剤は稼動部へ付着しないようにご配慮お願いいたします。
- 取付状態において、各端子とア-ス間などの絶縁距離が十分確保されているか、お確かめください。
- 作動体は自由状態で押釦またはアクチュエータに直接力が加わらないようにし、押釦に対し垂直方向に力が加わるようにしてご使用ください。
- ピン押釦型において、操作カムによる斜め押操作の際は、摺動用グリスの有無、操作角度、操作速度、操作頻度、ピン押釦押し込み量、カム材質・形状・表面状態などによって、スイッチの耐久寿命が著しく変化する可能性がありますので、事前に実機での十分なご確認をお願いいたします。
- 取付後はスイッチの端子に引張り荷重が加わらないようご配慮ください。
■回路上の注意事項
- スイッチのON-OFF動作時のバウンスおよびチャタリングによるセット機器の誤作動防止のために、実使用の操作条件と温度範囲にて回路判定の確認をお願いいたします。
- 誘導負荷(リレ-、ソレノイド、ブザ-など)の開閉にご使用の場合、放電が原因で起こる接触障害を防止するため、ダイオードやバリスタなどの接点保護素子の挿入をお願いいたします。
■実使用状態でのご確認のお願い
- 実際に使用するに当っての信頼性を高めるため、実使用状態での品質確認を必ずお願いいたします。
■スイッチの選択
- 動作特性は規格値の±20%まで変化しても支障がないように考慮して選択ください。
■耐油・耐薬品性
- アルコール系の溶剤の使用はおさけください。
- ゴムキャップは、油・薬品に対して膨潤する性質があり、その種類・量によって膨潤度合いは大きく異なりますので、実際に使用する油または薬品での確認が必要です。特に、フレオン・クロロセン・トルエン・アルコールなどの溶剤に対しては使用できませんのでご注意ください。
■使用環境
- 温度により湿度範囲が異なりますので、下図に示す範囲内でご使用ください。
ただし、この温度・湿度範囲は耐久性能を保証するものではございません。
■その他
- 押釦部のシール用ゴムキャップが破れないようスイッチの取り扱いに十分ご注意ください。
- 本品は水中では使用できませんのでご注意ください。また、水滴が付いた状態での開閉または急激な温度変化は、呼吸作用により内部へ浸入する要因となりますのでご注意ください。
- シリコン系接着剤・オイル・グリースなどが存在する雰囲気では、酸化シリコンによる接触不良の原因となりますので避けてください。また、ガソリン・シンナーなど引火性・爆発性ガスが存在する場所での使用は避けてください。
- レバー型をご使用になる場合、動作の逆および横方向からの無理な荷重は加えないよう、ご注意ください。
- 動作限度位置(TTP)を超えてアクチュエータを押込まないでください。動作異常となるおそれがございます。
また、動作限度内であっても高速や衝撃を伴う開閉の場合、耐久寿命が低下するおそれがございますので実使用状態での品質確認を必ずお願いいたします。
- 常時押込み状態でご使用の場合、周囲温湿度、オイル・グリース塗布等の油種や各種溶剤・薬品類の付着により、スイッチの復帰性能が著しく低下するおそれがあります。実使用状態での品質確認を必ずお願いいたします。
- スイッチが操作体のストッパーとならないようご配慮願います。スイッチが故障するおそれがございます。
- お取り扱い中に落下したスイッチは使用しないでください。スイッチに動作特性や密閉性の異常が生じるおそれがあります。
- 可動部(アクチュエータ、押釦など)の封止(コーティング)は不具合の原因となりますので、保証いたしかねます。
- スイッチの洗浄は不具合の原因となりますので、保証いたしかねます。
- スイッチの特性に影響を与えますので、超音波、高周波による振動印加は絶対におさけください。
- リード線の引き回しについて、常時引っ張り荷重が加わる事がないようにご配慮願います。
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